Face Book掲載の情報等も引用しながら、気ままに記事を掲載していきます。みなさんも気ままにお読みください。

 

 

2022/12/11weeklyまいぶーむより

 

通院のついで治療

 

コロナワクチン接種後の腕の痛みは、左の線上にある経絡、大腸経、三焦経、小腸経への接触鍼(刺さない鍼)でほぼなくなることが多いです。

円皮鍼も有効です。

2022/6/4

久々に腰痛が出たと患者さんがおみえになった。

「ここに来ると腰痛が治るから」と1年に数回おみえになる患者さん。

「今回は、随分お久しぶりですよね」と私がいうと、

気まずそうにおっしゃった。

「実は、健康保険が使えるからと人から強く勧められて、他の施術所でマッサージと鍼灸施術を受けたんです」

「どうでしたか?」と私が聞くと、

「それから、痛くなったんです」とのこと。

「それは災難でしたね」となぐさめて、当院の鍼灸治療。

 

腰痛はおさまり、現金治療¥2,100一件落着。

 

 

2022年5月22日

薬の誤用リスク回避には身近な人の見守りと医師の判断を仰ぐことが重要!!

 

鍼灸治療頭鍼法と首こり治療で不眠・めまいが改善!

 

薬の効き目は劇的だが、使い方を誤ると恐ろしいことになる体験のお話をします。

〘体験経過〙

4月末より、妻が不調を訴えていた。不眠、食欲不振、めまい、ふらつき、真っすぐの蛍光灯が歪んで見える、味覚がわからない等々。そこで、精神科主治医がいつもの薬に加えてオランザピン錠半錠を処方。おかげで熟睡したようだが、翌日、一日中起き上がれず、めまい、ふらつき、食欲不振に加え、思考不全。翌日、新しく加わった安定剤が原因の症状と思われるので、服用を中止させた。

Web情報によれば、オランザピン錠は統合失調症の処方薬で、劇薬に分類。

 

〘休薬その後〙

視覚・味覚障害は、我が家恒例の就寝前鍼灸治療の中で、頭鍼法を行い解消。その後、不眠も解消したが、食欲不振、めまい等の不調が続き、その夜も鍼灸治療継続。治療時の触診で、右後頸部上部に結構大きなこぶ状の硬結があることがわかった。直ぐに鍼で硬結をとり、就寝。

翌朝、久しぶりに朝食をおいしそうに食べ、めまいも改善。安定剤の薬効残りのせいか、横になることもあったが、この日を境に日々症状は軽減し事なきを得た。

 

結局、首こりが原因だったみたいです。

 

食べ物の味の好き嫌いは、その人の体質を表しています

5/2NHK「あさいち」で「甘いもの依存卒業のヒント」というコーナーで、甘いもの依存を乗り越えた女性の話題が取り上げられ、何がストレスになっているのかを考え、そのストレスを解消することで依存を克服したと語っていた。

このエピソードを漢方医学の病理に照らせば、甘いものに依存するのは、気持ちの問題ではなく、その人の体質によるところが大きいといえる。おそらく、この女性は漢方医学でいう脾()という臓器の働きが弱い「脾虚証(ヒキョショウ)」という体質で、身体が甘いものを要求しているのだと思われる。

 漢方医学では、味も五行に分類して、臓器との相関が整理されている。味の五行は「五味(ゴミ)」と呼ばれ、木火土金水の順に、「酸」「苦」「甘」「辛」「鹹(かん)」となる。

「甘」は五行の「土」に当たり、「土」の臓器は「脾」。だから「脾虚証(ヒキョショウ)」の人は甘いものを要求する人が多いのだ。つまり、鍼灸で脾(解剖学的臓器に近いのは胃腸)の働きを補えば、依存は弱まることが期待できるのだ。

因みに、五味の「苦」はにが味、「辛」はピリカラ味、「鹹(かん)」は塩味のこと。

 

 

2022/4/24五行相関図って何?

   意外に多い漢方薬の誤処方!!知ってる?

                  TVコマーシャルのウソとホント  

漢方医学(東洋医学)では、人間の臓腑を初め、自然界の万物を陰陽及び五行(木火土金水・・・モッカドコンスイ)という一種のファイリングケースに分類・整理して、病理や治療方法を考える基準にしています。
五行相関図の木のファイルに分類されている肝(肝臓)の働きの弱い人の病症を肝虚証といいますが、この証の古典医学的治療は次のように考えます。肝つまり木を育てるには、しっかり水をやればよい。つまり、水の性質を持つ経穴(ツボ)の気(エネルギー)を補ってやればよくなるはずだ。実際、合水穴という仲間の陰谷と曲泉というツボに鍼や灸をすると肝虚証は改善されるのです。
漢方薬の処方も、弱い臓が肝心脾肺腎のどれなのかによって決めなければならないのですが、テレビでは「喉のつまり」に半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)が、「耳鳴り・めまい」に当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)が効く等と宣伝しています。しかし、どちらの漢方薬も肝虚陽虚寒証という古典医学病証に有効な薬で、肝以外の臓腑の虚証には最適とはいえません。それどころか、脾虚証で喉のつまりのある人が半夏厚朴湯を飲んだ場合、逆効果もありえるのです。脾は土の性質をもつ臓で、その臓が弱い人に、肝つまり木の働きを強める漢方薬を飲ませたら、ただでさえ弱っている脾(土)の養分を肝(木)が吸い上げ、脾がさらに弱ってしまうからです。
困ったことに、当院の患者さんが病院で処方された漢方薬にも、このような誤処方が結構あります。

 

2022年4月28日投稿

人の感覚器も五行に分類され、症状や疾患の改善に応用します。突発性難聴には腎経の補法が有効!!

木は目、火は舌、土は口、金は鼻、水は耳に分類され、各々の感覚器に相当する木火土金水の経絡(肝経、心経、脾経、肺経、腎経)や木火土金水の性質を持つ経穴(ツボ)に鍼灸施術を行い、症状や疾患の改善を行うのです。

当院での施術事例を取り上げ、説明してみます。

20歳代女性OL、肩こりで来院。問診中、突発性難聴で加療中だがなかなか良くならないという話が出た。

耳の疾患ですね。耳は五行の水。水の経絡は腎経。そこで、肩こりを改善するとともに、腎をを補うこととした。手足に腎を補う鍼をして、背中の腎兪というツボに灸頭鍼(鍼先に紙巻タバコを輪切りにしたような形の艾の筒をつけて着火。輻射熱と伝導熱でツボを温める鍼法)を行うため、鍼を刺した途端に、「ギクッ」というような音がした。患者さんもその音が聞こえたようだ。

この方は、この施術1回で、突発性難聴が完治した。誰もがこのように劇的に効果があるとは言えないが、腎経を補う基本方針は有効だと考えている。

 

2022/3/3国家資格者「あマ指師」の施術が保険適用にならないのは何故?

3/3赤旗「読者の広場」に寄せられた佐藤さんの記事を読まれた方で、「肩こりでマッサージを受けてるけど、私は保険が使えてますよ」などと思われた方はないでしょうか?
現在は、単なる肩こりや腰痛では保険適用にならない制度なんです。原則、麻痺や拘縮のある方で医師が同意書を書いてくれた場合に限ります。従って、脳卒中の後遺症、パーキンソン病の方の適用がほとんどです。
肩こりで保険適用と思われているのは、おそらく整骨院で柔道整復師が行う骨折・打撲・捻挫・挫傷などに伴う局部的なマッサージの保険利用のことだと思います。整骨院・接骨院で肩こりや腰痛での保険適用は本来は出来ないことになっています。
マッサージは、「あんまマッサージ指圧師」の国家免許を所持するか、医師しか出来ない医療(類似)行為です。

 

2022/2/22FB投稿より

無資格マッサージの見分け方

日本で医療類似行為を行う療術師の中で、国家資格を有するものは①はり師②きゅう師③あんまマッサージ指圧師④柔道整復師の4種類だけです。一覧表を作ってみましたのでご覧下さい。
この4種の国家資格者が開業する場合、保健所に開設届を提出しなければなりません。だから、有資格者の行う治療院かどうかは保健所に問い合わせればわかりますよ。

 

「あんま」「マッサージ」「指圧」は

         それぞれ異なる手技療法です

「『整体』に通っていた」という類の話をよく耳にする。
「『整体』ってどんなことをするんですか?」と私が聞き返すと、「治療院やってるのに知らんのかい!」というような顔をされる。無資格「整体師」が何をするのか?知るはずもない。一方、国家資格とはいえ「あんまマッサージ指圧師」という名前はいかにも長くて古くさい!!「名前を変えた方がいい」というのもどこかで聞いた話!!だが、名前にはそれなりの意味がある。
「あんま」は筋肉を揉む手技で、中国生まれ。「マッサージ」は静脈血を早く心臓に返すための手技でヨーロッパ生まれ。「指圧」は神経をねらって圧をかける手技で、日本生まれ。国家資格者の「あんまマッサージ指圧師」は、養成機関在学中に3種類の実技を各々別講座で3年間学び、区別し使い分けています。
それでも変えなければならないのは、「名前」ですか??

 

2020年7月2日FB投稿より

副鼻腔炎の症状が治まらない・・・

       耳鼻科の信じられない対応!!

60歳過ぎの女性患者さん。夕方になると喉に痰が絡み、引き出したり吐き出したりの回数が20数回あり耳鼻科を受診。画像診断等で副鼻腔炎との診断。抗生物質等の投与を受け、半年ほど通院し再び画像診断の結果寛解となる。しかし、痰の出る回数が変わらず、再度受診。この時の医師の対応が信じられないものだった。「もう治っています。あなたに出す薬はありません。精神科を紹介しましょうか。」。側にいた看護師たちも冷笑している。五つ☆の耳鼻科だそうだ。
受診を拒否されたも同然で、ショックを受け当院の治療に専念。頬骨下端にある巨髎(こりょう)にビワの生葉を台にした灸頭鍼、眉間にある印堂(いんどう)に施灸。肩首まわりのこりをとる。一か月程で痰の回数が2~3回に激減。治療継続中。西洋医学では、遺伝的要因もあるとされる副鼻腔気管支症候群ではないかと推測されるが、鍼灸師には無縁の病名である。